模擬授業も終わり、あとは新年度の教育実習を待つだけ

投稿者: | 2020年1月21日

本日の理科指導法 III では、先週に引き続き、模擬授業をおこないました。これで、3年生の全員が、模擬事業を終了しました。

来週は、まとめの授業なので、今回で、理科指導についての具体的な内容は、終了したことになります。

そのため、今日は最後に、模擬授業全体の総括として、少し厳しめのコメントも、あえてしました。

「この程度でまあいいかな」と過去の経験から自分に及第点をつけてしまい、自分自身の授業を模索せず、型にはまった解説だけで満足していては、10年、20年後、やがて大きな差になってくると思います。

そうではなく、特に教職志望の学生さんには、少しでもよい授業にしようと、最後まで粘ったり、ふだんから気を配ることの大切さを、強調しておきたかったのです。

もちろん、これはそのまま、ブーメランのように私自身にも、跳ね返ってきます。20年近くの大学勤務のなかで、授業や研究のために、本当にまっすぐに歩んでこれたのか・・・。

さて、学内で編集担当として進めている出版企画の方は、だいぶ形が見えてきました。

本日は、各章のレイアウト案の改訂版をいただきました。研究紹介というアカデミックさは失わずも、硬すぎて興味を損なわないよう、いい塩梅のところをねらいたいところです。

基本的なレイアウトやフォントは決まりましたので、あと1週間くらいで、もっと具体的な完成形が見えてくるかと思います。まだまだ、山場は続きます。

将棋を満喫

投稿者: | 2020年1月20日

昨日は、一日がかりのお仕事があって疲れたので、本日は静養モード。

将棋を観るのが結構好きなのですが、昨日は大きなイベント(朝日杯の名古屋での公開対局に藤井聡太7段が登場)があったのに、仕事で観られませんでした。

若手ホープ(という枠をすでに超えている)藤井7段は、無事に勝ち上がり、このタイトル3連覇まであと2勝というところにあがってきました。

本日のカードは、まずは、永瀬2冠vs.糸谷8段。そして、渡辺3冠vs.山崎8段。

午前対局の最初のカードは、永瀬2冠が糸谷8段に勝利。糸谷8段らしさも色々な意味で観られた1戦で、早指し棋戦なのに両者ともに離席というあまりないシーンもありました。

午後対局の次のカードは、渡辺3冠が敗れるという、ある意味では波乱。ただ、山崎8段も強い方ですし、渡辺3冠は他の棋戦もあって、なかなか早指し棋戦に準備をしてくるモードではなかったのかもしれません。

完全にお休みにするのは気が引けたので、少し仕事をしてから帰宅し、19時からの勝者同士の対局を途中から観戦。

山崎8段が勝てば、1日にあわせて5冠を倒したことになったのですが、そうは問屋が卸さず(古い表現?)ということで、永瀬3冠が勝利。

大晦日のAbemaTVの企画で、軍曹から中尉に昇格して登場し、糸谷8段を含む錚々たる面子に全勝したという勢いは、まだまだ続きそうです。

藤井7段とも親しく、VS(対人での研究会)をよくやっているみたいです。この2人の決勝カードに、なるのでしょうか? いよいよ、来月、準決勝と決勝です。

教員免許の取得まであと少し

投稿者: | 2020年1月16日

本日は、教職実践演習という授業を担当しました。

この授業は、前にも書いたかもしれませんが、教職課程の学生が、最終年次の後期で履修するように指定されている科目です。

これによって、教員免許取得や教職志望に対して、意欲と力量を最終段階で再確認する科目となっています。

いよいよ来週が、この事業の最終回となります。つまり、長かった一連の教職課程の授業の、いよいよ最後となります。

(厳密には、学科で各取得する科目の一部も、教職課程の授業という位置づけではありますが。)

本日は、ラスト前の第14回で、教科の指導力の確認をするというのがテーマでした。

教育実習を振り返りつつ、各自の教科の指導力を自己点検するという活動は、第12回にすでに実施しています。

今回は、昨年暮れに実施した第13回に引き続き、教員志望の学生2名が、20分程度の模擬授業を行ないました。

2名のうちひとりは、正規採用決定済みで4月から教壇に立ちます。もうひとりは、ひとまず大学院に進学します。

どちらも、観察・実験や自作の教材などを取り入れ、短時間の模擬授業としては、なかなか力を入れた内容・構成でした。

また、今回も第13回に続いて、高大連携校からゲスト講師をお招きしていて、先生からも好評と講話をいただきました。

これで、各論にあたる授業内容は、すべて消化しました。

教職課程の専任担当教員としては、まだまだやり残したこと、伝えたかったことなどが、いっぱいあります。

それでも、いよいよ来週がラスト。教育実習も含めて、ここまでたどり着いた学生さんは、来週はどんな顔をしてやってくるのでしょうか。

少しクセもあるけれど、なかなか美味

投稿者: | 2020年1月12日

宮崎にある乳製品の会社から、年始早々に「百白糀(ひゃくびゃくこうじ)」という商品が到着しました。

すぐに冷蔵庫に入れたのですが、どのような味がするか気になっていたので、試飲してみることにしました。

実はこの商品、将棋好きの方には、おそらくお馴染みのものです。

というのも、この商品を製造しているのは、プロ棋士の都成竜馬6段のご実家なのです。

都成6段といえば、現在のプロ棋士の中でも、きってのイケメン(他にもイケメン棋士はもちろんいますが)。

化粧箱に入っていた商品紹介にも、さりげなく写真が載っていました。

解説に登場したとたんに、黄色い歓声があがるとかあがらないとか・・・。

だから、というわけではないですが、チャンスがあったので入手してみたのです。

さて、肝心のお味の方ですが、最初の印象はずばり、ビスケットのような味(製造者の方、ごめんなさい)。

私は北海道出身なのですが、北海道の代表銘菓、六花亭のマルセイバターサンドをご存じの方は、少なくないでしょう。

そのクッキー生地の部分の味の記憶と、ひとくち飲んだ瞬間に、ピキン、とつながったのです。

もちろんこれは、一個人の独断と偏見による感想です。

妻は、言われてみればまぁ・・・ということで、この表現があまりツボには入らなかったようです。

うまいかどうか、と聞かれれば、私は美味しいと思いました。ただ、少しクセがあるのは間違いないと思いますので、好みは人によるかもしれません。

健康そうな味か、と聞かれれば、ほぼ100%が、うん健康になれそう、と答えるでしょう。

宮崎産の生乳と、国内産の米糀。原材料は、これだけだということです。

よい牛乳とよい糀だけをだけをつかった、きちんとした飲み物の味がします。

1本あたりにそこそこの量が入っているので、半量(ちょうどヤクルトサイズ)にして、1日1本朝食に、というような売り方をすると、よいかもしれないと感じました。

今回は、プレーンだけしか試せなかったので、都成6段おすすめの生姜の方も、そのうち試してみたいと思っています。

『科学的リテラシーを育成する理科教育の創造』を出版

投稿者: | 2020年1月9日

新年10日も持たずして、早くもブログのネタ切れ・・・というわけでもないのですが、本日は、つい先延ばしになっていた告知をひとつ。

昨年9月に、恩師の鶴岡義彦先生(千葉大学名誉教授)編著で、『科学的リテラシーを育成する理科教育の創造』が出版されました。

大学教育出版から、A5判、324ページ、本体価格3,200円です。

ISBNと出版社の紹介ページは、下記の通りです。

978-4-86692-043-6

https://www.kyoiku.co.jp/00search/book-item.html?pk=634

私自身は、なんと、計4章も関わらわせていただきました。

  • 鶴岡義彦・小菅諭・福井智紀
    「純粋自然科学の知識があればSTSリテラシーもあると言えるか」
    (104-127頁)
  • 福井智紀
    「第13章 意思決定・合意形成を促す学習プログラムの必要性と参加型手法からの示唆」
    (246-259頁)
  • 福井智紀・石﨑直人・後藤純雄
    「第16章 参加型手法「市民陪審」を活用した「人工甘味料」についての学習プログラムの開発と実践」
    (291-303頁)
  • 福井智紀・内藤覚哉
    「第17章 参加型手法「フューチャーサーチ」を活用した「デザイナー・ベビー」についての学習プログラムの開発と実践」
    (304-317頁)

私が関係した章の他にも、科学的リテラシーやSTS教育に関する研究や論考が多数掲載されています。

手前みそかもしれませんが、この分野の必読書と言っても、過言ではないと思います。

ぜひご一読いただければと思います。