日本環境教育学会関東支部:第6回支部大会・支部総会のご案内

投稿者: | 2011年12月16日

 関東支部の第6回支部大会・支部総会を、以下のとおり開催する運びとなりました。例年通り、学会との共催として、2011年度修士論文・博士論文等合同発表会( 関東地区)も同時に開催します。

 現在、支部大会での発表申込を受付中ですので、支部会員の皆さまには、ぜひご発表をご検討いただきますようお願いいたします。

 また、支部大会の開催にあわせて、『関東支部年報』第6号も発行されます。こちらへの投稿エントリーも受付中ですので、研究論文や実践報告などを、ぜひご投稿く ださいますようお願いいたします。

 申込締切は、2011年12月31日(土) です。現在、一般発表と修士論文・博士論文等合同発表会に、それぞれ3件ずつのエントリーをいただいております。

 まだ間に合いますので、ぜひエントリーをお願いいたします。

 また、関係各位への周知について、ご協力をお願いいたします。

【主 催】日本環境教育学会関東支部

【日 時】2012年3月3日(土)10:00~17:00

 ※発表件数により、開始時間は変更になることもあります。発表時間は、質疑応答を含めひとり30分の予定です。18:00からは懇親会を行います。

【会 場】立教大学池袋キャンパス(〒 171-8501東京都豊島区西池袋3-34-1)

【参加費】

 支部会員:500円

 非会員:2,500円(要旨集の1冊分代金を含みます)

 懇親会費:出席者から別途いただきます。

 ※未納の支部会費がある場合、当日会場で納入できます。日本環境教育学会の会員の方は、関東支部への当日入会が可能です。

【申込方法】 下記にアクセスし、エントリーフォームにご記入ください。

 発表・投稿エントリーフォーム http://bit.ly/uNyz5W

【発表・投稿資格】

 登壇者(筆頭発表者)または論文のファーストオーサーは、関東支部の会員である必要があります。ただし、修士論文・博士論文等合同発表会として発表申込される方は、学会 員であれば関東支部会員ではなくても結構です。

【申込締切】2011年12月31日(土)

【原稿提出締切】※エントリー・原稿の種別によって異なります。まとめると、2ページの要旨提出の場合には2月11日(土)、4または6ページの論文提出の場合には1月21日(土)となります。原稿の様式は、申込後にメールでご案内を差し上げます。

(1)「一般発表」でエントリーし「発表要旨」の執筆を希望

  2012年2月11日(土)

(2)「一般発表」でエントリーし「研究実践論文」の執筆を希望

  2012年1月21日(土)

(3)「修士論文・博士論文等合同発表会」でエントリー(発表要旨のみ)

  2012年2月11日(土)

(4)年報への一般投稿(研究実践論文の掲載のみ希望・発表はしない)

  2012年1月21日(土)

【原稿の閲読について】

 今年度から、原稿については幹事会による閲読を行います。内容によっては、修正のお願いや、掲載のお断りをすることがありますので、あらかじめご了承下さい。

 閲読をおこなう期間が必要なため、とくに研究実践論文については例年よりも締切が早めに設定されていますが、ご理解をお願いいたします。

 以上につき、ご不明な点がございましたら、関東支部事務局までお問い合せください。みなさまのご発表・投稿のお申込みを、お待ちいたしております。

【関東支部のウェブサイト】

 http://d.hatena.ne.jp/eekanto

環境教育学会関東支部第21回定例研究会に出席

投稿者: | 2011年12月11日

 本日午後は、立教大学池袋キャンパスで開催された、標記の研究会に出席してきた。支部の事務局担当なので、進行役も務めた。

 今回の内容は、「環境教育・ESDの場としてのエコスクール:教育的意義と外部との連携」(秦範子さん・NPO法人すぎなみ環境ネットワーク/東京学芸大学大学院研究生)と、「川崎市の環境関連活動の有機的連携と協働に関する共同研究(進捗報告)」(吉川まみさん・東京都市大学/佐藤真久さん・東京都市大学/広瀬健二さん・川崎市環境局公害研究所/深堀孝博さん・川崎市環境局環境技術情報センター/ほか ※話題提供は吉川さん)の二本立て。

 どちらも、関東という大都市圏における環境教育の取り組みについて、異なる視点からアプローチしており、とても興味深い内容だった。

 ただ、かなり濃い内容であるのにかかわらず、結果的に参加者が少なかったのが残念。初顔の方が来てくれたのはよかったが、告知側の問題として、次回以降、何か改善策を講じねばと思った。

日本環境教育学会関東支部第21回定例研究会のご案内(最終報)

投稿者: | 2011年12月9日

 今年度の3回目(通算第21回)の定例研究会を、下記の通り開催いたします。

 今回の研究会では、6月および10月の2回の研究会を踏まえて、情報交換や議論をさらに進めていきたいと思います。

 詳細については以下に記載しましたので、支部会員の皆さまの積極的なご参加を、お待ちいたしております。なお、支部会員の参加費は無料です(非会員は500円)。

【日 時】12月11日(日)14:00 ~ 16:30(※13:00~13:50 幹事会)

【会 場】立教大学 12号館 第一会議室(地下)※教室が決まりました。

【テーマ】

 大都市圏における環境教育・ESDの学習施設とその連携(2)

(大都市圏の持続可能性を推進する環境教育・ESDの具体化に向けて:その3)

【趣旨】

 6月18日(土)の第19回定例研究会では、震災・原発事故を受けた関東支部の中長期的な研究・実践テーマとして「大都市圏の持続可能性を推進する環境教育・ESDの具体化に向けて」を設定し、当面の活動を進めていくことが確認されました。 また、前回(10月2日(日))の第20回定例研究会では、この大テーマに関わるサブテーマのひとつとして、大都市圏にある環境教育・ESDのための学習施設(教育リソース)に着目し、森高一さん(環境プロデューサー/立教大学大学院博士課程) と高橋宏之さん(千葉市動物公園) に、話題提供をいただきました。

 今回も、このサブテーマに焦点を当て、関東地区における環境教育・ESDの学習施設と実践事例について、下記の話題提供者の方にご紹介いただいた上で、今後の課題についても意見交換したいと思います。

【内容と話題提供者】

「環境教育・ESDの場としてのエコスクール:教育的意義と外部との連携」

 秦 範子さん(NPO法人すぎなみ環境ネットワーク/東京学芸大学大学院研究生)

「川崎市の環境関連活動の有機的連携と協働に関する共同研究(進捗報告)」

 吉川まみさん(東京都市大学)・佐藤真久さん(東京都市大学)・広瀬健二さん(川崎市環境局公害研究所)・深堀孝博さん(川崎市環境局環境技術情報センター)ほか

 ※当日は吉川さんから話題提供をいただきます。

日本環境教育学会関東支部第21回定例研究会のご案内(第1報)

投稿者: | 2011年11月18日

 今年度の3回目(通算第21回)の定例研究会を、下記の通り開催いたします。

 今回の研究会では、6月および10月の2回の研究会を踏まえて、情報交換や議論をさらに進めていきたいと思います。

 詳細については以下に記載しましたので、支部会員の皆さまの積極的なご参加を、お待ちいたしております。なお、支部会員の参加費は無料です(非会員は500円)。

【日 時】12月11日(日)14:00 ~ 16:30(※13:00~13:50 幹事会)

【会 場】立教大学 教室未定

【テーマ】

 大都市圏における環境教育・ESDの学習施設とその連携(2)

(大都市圏の持続可能性を推進する環境教育・ESDの具体化に向けて:その3)

【趣旨】

 6月18日(土)の第19回定例研究会では、震災・原発事故を受けた関東支部の中長期的な研究・実践テーマとして「大都市圏の持続可能性を推進する環境教育・ESDの具体化に向けて」を設定し、当面の活動を進めていくことが確認されました。 また、前回(10月2日(日))の第20回定例研究会では、この大テーマに関わるサブテーマのひとつとして、大都市圏にある環境教育・ESDのための学習施設(教育リソース)に着目し、森高一さん(環境プロデューサー/立教大学大学院博士課程) と高橋宏之さん(千葉市動物公園) に、話題提供をいただきました。

 今回も、このサブテーマに焦点を当て、関東地区における環境教育・ESDの学習施設と実践事例について、下記の話題提供者の方にご紹介いただいた上で、今後の課題についても意見交換したいと思います。

【内容と話題提供者】

「環境教育・ESDの場としてのエコスクール:教育的意義と外部との連携」

 秦 範子さん(NPO法人すぎなみ環境ネットワーク/東京学芸大学大学院研究生)

「川崎市の環境関連活動の有機的連携と協働に関する共同研究(進捗報告)」

 吉川まみさん(東京都市大学)・佐藤真久さん(東京都市大学)・広瀬健二さん(川崎市環境局公害研究所)・深堀孝博さん(川崎市環境局環境技術情報センター)ほか

 ※当日は吉川さんから話題提供をいただきます。

 日本環境教育学会関東支部のウェブサイトはこちらです。

『生物学的文明論』 歌う生物学者による現代社会への批判

投稿者: | 2011年11月15日

 本書の基本的なスタンスは、現代の社会のあり方を考えるためには、数学・物理学的発想だけではなく、もっと生物学的発想を取りいれるべきだ、ということにある。この立場から、著者の長年の生物学研究において得られた知見や考察に基づいた、文明論的なエッセイあるいは論考が語られている。

 全部で11章からなる本書は、ラジオでの講義をもとにしたものであるという。

 第1章「サンゴ礁とリサイクル」から第3章「生物多様性と生態系」までは、サンゴ(サンゴ礁)の話題が中心である。共生について実例を挙げつつ述べたあと、生物多様性や生態系の重要性について解説している。ここでは例えば、サンゴの形は褐虫藻が日光を得るために適したものになっていることをはじめ、サンゴがいかに褐虫藻へ配慮しているか(擬人化しているがサンゴがそうした生活様式をとっているということ)が述べられていて面白い。そうしたサンゴと褐虫藻との共生を軸に語られる話は、サンゴ礁と褐虫藻の共生が外洋にオアシスを生んでいるという、「奇跡」を実感させてくれる。この他、テッポウエビとハゼの共生も興味を引いた。また、いわゆる掃除魚の制服(身体の配色)が、種や地域に関わらず世界共通だという話も面白かった。

 第3章の終わりあたりから、文明論や現代の科学技術社会への批判が増えてくる。例えば、第3章の結びでは、質より量への転換という、最近の流行りとも思われる思想を著者も説いている。ただ、率直に言えば、このような議論や主張の多くは、単にこう思うと述べられているだけで、著者の研究体験や生物学的な知見にはほとんど結び付けられておらず、根拠にはやや乏しい印象を持った。

  第4章「生物と水の関係」では、生命にとって不可欠である水について、その分子の特異性や、生物にとって水とその性質が持つ意味に触れている。ここでは、ミミズでは骨格の代わりを水が果たすという話題が面白かった。静水骨格というそうだ。ただ、前章と同じく、ここでの科学批判も、科学の捉え方がやや浅くステレオタイプ的な印象を持ったし、生物多様性を守る根拠も感情論に傾斜していると思った。それでも、コメの輸入は水の輸入である、というのはコメをはじめとする様々な食糧を輸入している日本人は、心すべきことであろう。

 第5章「生物の形と意味」からは、ベストセラー『ゾウの時間ネズミの時間』で紹介されている類の著者得意の話題に、いよいよ踏み込んでゆく。導入は終わった、さあいよいよ本題へ、という感じである。本書によって日本でも有名になった生物のサイズ、エネルギー消費量、寿命などの関係について、この分野における知見をわかりやすく紹介している。なお、もしこの辺の解説がやや物足りないという場合には、上記の新書か、もっと新しい『生き物たちは3/4が好き』がお勧めである。また、本章で述べられている、物理や化学はHowという問いには答えられるもののWhyには答えられないが、生物学は答えられる(進化的観点から)という見解は、マイアによる生物哲学的議論(『これが生物学だ』などを参照されたい)を、連想させた。

 これらの解説を踏まえ、第9章「「時間環境」という環境問題」から、本格的な文明論へと入っていく。そして、現代人は超高速時間動物であり、最近はさらに恒環境動物へ向かっているという、ユニークな指摘をしている。そして、直線的時間概念に縛られている現代を、時間環境問題という言葉(初めて聞いた)を用いて批判している。

 第10章は、定年を迎えた団塊世代(著者と同世代)に向けて書かれている章に見えた。ここでは、還暦を過ぎた人間は「人工生命体」であり、人生は正規の人生(本来に寿命における人生)とのニ部構成であるという、やや過激な主張が目を引いた。これは決して否定的な意味ではなく、著者自身は間接的な生殖活動(子や孫の世代の支援)に老後の意味をみつけ、うしろめたさの少ない老後を過ごすべきだ、と老後の生き方の指針を引き出している。別の箇所ではさらに、若者は未来も含めた利己主義者になれ、老人は利己主義そのものを卒業せよ、と述べている。

 最後の第11章「ナマコの教訓」が、実は最も面白かった。ここまでは、テーマが文明論ということがあるにせよ、やや抽象的な記述が多い印象であった。しかし本章では、著者自身による若き日のナマコ研究の内容や、その動機について、具体的なエピソードも含めて語られている。そこから導かれる、人間はエネルギーを投入して環境を作り変えようとし、ナマコは省エネに徹して環境を天国にした、というのが、我々に視点の転換を促す面白い考察である。

 以上のように本書は、生物学の視点から現代の文明を語ろうという意欲的な論考・エッセイ集である。とは言え、文明論としては、それほど新奇なことを述べているわけではないと感じた。それでも、縦横に引き出される生物学的話題は、著者の視野の広さを物語るし、文体には著者の研究者としての人柄が垣間見えた。面白い生物学的な話題も豊富で、雑学的読み物(と言っては失礼だが)としても楽しめる。また、ビジネス書として読む人にも、インスピレーションを与えるような内容が多いと思う。

 なお、著者は「歌う生物学者」としてCDまで出しているが、その名に違わず、巻末にはおまけとして、ナマコ天国の楽譜付きである。そして、この歌の締めくくりに、本書のテーマが透けて見える。地球環境を破壊してきた我々は、ナマコから学ぶべきなのである。

 ♪ 砂を食べてりゃ 砂を食べてりゃ 砂を食べてりゃ この世は天国 ナマコ天国 ナマコ天国 ナマコのパラダイス