日本環境教育学会編集の大学向け環境教育テキストが出版されています。大学で環境教育について講義される機会も増えた昨今、日本環境教育学会が作成した環境教育テキストの決定版といえる一冊です。他にも優れたテキスト・参考書はありますが、まずはこの1冊をご検討くださると嬉しいです。私は、編集作業にも一部かかわった他、第11章「環境教育の目的と方法3:科学的アプローチ」を執筆しました。ここでは、科学教育と環境教育との接点、科学的アプローチによる環境教育における目的、今後の検討課題などについて解説しています。
ごあいさつ
こんにちは。福井ラボ(Fukui Lab.)へようこそ! こちらは福井智紀(麻布大学生命・環境科学部)のウェブサイトです。大学サイトとは別に運営していますので、お問い合わせ等は福井個人宛にお願いします。
学内の環境放射線を測定(理科指導法2/第6回)
最近は、原発事故の影響によって環境放射線に関する関心が高まり(と言うよりも必要に迫られて)、各地で盛んに測定が行われています。理科の教員になったら、勤務校の敷地の環境放射線を計測するように指示されることもあるかもしれません。ごく基本的なレベルでの計測経験は、理科の教員養成においても、いちおう必要かと思います。欲を言えば、もっと本格的な測定技術や、背景知識も必要なのでしょうが・・・。
本日の講義は、理科指導法1でした。講義科目なので、普段は教室での解説やディスカッションなど座学中心なのですが、実験・観察もある程度は入れておこうと思っています。
そこで今回は、環境放射線の測定を行いました。1)講義内容の区切りがよかったこと、2)夜18時開講の授業なので日が短いうちは暗くて実施できないこと、3)途中で雨が降らないこと、の3条件がだいたい揃ったので、本日の実施としました。
ただ、γ線しか測れない簡単な機器でも、まともなものなら実際には10万円以上します。限られた予算で授業や研究をやりくりしなければならない以上、機器の入手がまず最初の関門です。しかし昨年度末に、何とか2台を備品として購入してもらえました(他に、某化学メーカーから出ている廉価製品も所有していますが、精度も使い勝手も10万円台の機器には全く及びません)。何とか実施の目処が立ったので、今回、いよいよ測定です。
この授業では学生を6つの班に分けていますので、今回は前班グループと後半グループに分かれて、学内の指定ポイントをそれぞれ5箇所まわり、その各地点では5回ずつ計測するように課題を設定しました。
さて、1時間ほどかけて測定した結果、各班の全ての計測値を平均すると、前半グループが0.062μSv/h、後半グループが0.073μSv/h、となりました。
相模原市のウェブサイトを見ると、市の空間放射線量の暫定基準値は0.23μSv/hとなっていますので、これよりはずいぶん低い値に収まっています。また、市が大学の近所の保育園で先月観測した値として公表していた数値は0.05μSv/h程度(ただし砂場5cm高は0.069μSv/h)でしたので、測定誤差も考えるとまあまあ妥当な計測ができたと言えそうです。もちろん、学生が交替で測った数値ですし、地上高などもそれほど厳密には統一していませんので、あくまで目安の数値にすぎませんが。
ちなみに、市が上記の計測に使った機器と、今回の授業で使った機器とは、じつは同一のものです。これは初めて触った小学生でも計測できるくらいのシンプルな機器ですが、多くの自治体でも使っているようですし、「最低限」の知識・技能をもつという意味では、今回の観測をやって良かったかなと思います。
学生の感想をざっと見ても、「実際にやってみた」ということで、よい経験になったようでした。
年度の終わりに
学校に関わる者にとって、ほんとうの一年の区切りは3月にあります。
今年の年度末は、研究室の教授が交代するという、大きな出来事があります。これまでご一緒させていただいた教授は、私と同時に麻布大学に着任された方でしたが、ご都合により本日付で本学を退任されることになりました。
いま、先生にもらった梅酒を飲みつつ、長いようで短い日々を振り返っております。
先生には、9年間という長きに渡って、たいへんにお世話になりました。また、ずいぶんとご迷惑もおかけしました。
着任当時は、非常勤講師などは経験がありましたが、専任というかたちで本格的に定職についたのは初めてだったので、まだまだ院生気分の抜けない状態でした(今もそれほど進歩してはいないかもしれませんが)。そのような私にとって、仕事のきちんとできる「大人」のモデルとして、先生からはずいぶんとたくさんのことを学びました。
定年で退官されたわけではないので、これからもまだまだ学会などで頻繁にお会いすると思いますが、まずは9年間のご厚誼に感謝を込めつつ、乾杯です。
卒業式に出席して
本日は、今年度の卒業証書・学位授与式でした。
今年度に竣工したアリーナ(体育館)での初の挙行となり、面積が広いので、久しぶりに両学部同時の式典となりました。
ただ、両学部があわさった関係で名簿を読む時間も倍になり、結局トータルで2時間超という、やや長目の式典とはなりました。それでもアリーナは、蛍の光の生演奏が反響して、なかなかよい響きでした。
教職課程としても、今年度は約20名が教員免許を無事に取得できました。さらに今年は、正式採用と臨時採用・非常勤講師などをあわせて、10名弱を無事に教職の道に送り出しました。
教職を取り巻く環境はいつの時代も厳しく、決して楽な道ではないと思いますが、まずは希望した道への第一歩をお手伝いでき、ほっと一安心といったところです。
毎年、お弁当も付けていただいていますが、今年は何と金色二重の豪華版。思わずパチリ。
おいしゅうございました。でも、容器は“エコ”ではないですね・・・。
これから、卒業生と軽く一杯です。



