静岡に出張してきました

投稿者: | 2013年9月24日

本日は、学会関係の所用で、静岡に出張してきました。

とても勉強になる、有意義な時間でした。おいしいお食事もごちそうしていただき、さらには仕事ということで謝金まで!

半日ほどでしたが、ありがたい、ぜいたくな出張でした。

自宅から新横浜までと、新横浜から静岡までと、それほど変わらない時間だったので、あらためて新幹線ってはやいのぅ、と昭和のオジサン的感想をいただきました。

ただし、静岡停車なので、「のぞみ」ではなく「ひかり」だったのですが。

これでリニアなんて、どれくらいはやいか、ちょっと実感がわきません。

山梨の実験線には行ったことがあり、ものすごい加速に驚きましたが、どちらかというと物理的な感動でした。科学技術が利便性を増している、という実感ではありませんでしたので。

でも、科学技術の発達というのは、後から見るとそんなものなのかもしれません。夢の技術も、実現した後から見れば、すぐに当たり前のものになっていくのでしょう。

とは言え、その夢が「悪夢だった」と後から気づくのは勘弁ですが・・・。

リニアについては、賛否を言うほど勉強してはいませんが、本来は1社の都合の話しが、どんどん国策化していくことには少し懸念を抱いています。

経済状況が変化したり、工期が延びたり、工費が膨らんだり、それらによって経営が悪化した場合のリスクも、きちんと評価しておく必要があるはずです。後から、大量の国庫投入、という事態になっては困ります。

また、関西-中部-首都圏という中長距離間の輸送を考えたときに、新技術で地下を通すという1社の提案がもっとも適切なのかは、きちんと検討する必要があるのではないでしょうか。

素人考えかもしれませんが、例えばバス感覚で手軽に利用できる小型飛行機や大型ヘリ(排気ガスを出さずに電気で飛べばなおよい)の開発などは、15年くらいのスパンで考えるなら、十分にできそうな科学技術であるように思います。

鉄道や飛行機などの複数の手段が市場で競い合うというのも必要かもしれませんが、これから大規模なインフラとしてどれを選ぶか、というのはもう少し慎重にあるべきだと思います。

とにかく、原発事故への対応を見ていても思いますが、もっと良い方法、もっと良いアイデアが、たくさんテーブルにもあがらずに、時期をどんどん逸しているのではないか、ベストのものを選んでいくというシステムが、きちんと動いていないのではないか、という感想をもってしまいます。

・・・と、出張で新幹線に乗っただけなのに、ずいぶん脱線しました。今日そのものは、良き一日でした。関係者の皆さまに、深く感謝。